近視進行抑制治療について
近視進行抑制治療について 近視とは、眼球が前後に伸びて長くなって、網膜の位置より前にピントが合うようになってしまった状態です。その結果、遠くのものが見えにくくなります。近視の原因は、遺伝的な要因と、環境的な要因の2つが関わり合っていると言われています。環境的な要因としては、スマートフォンやタブレットを長時間使うことなどが挙げられます。 小児の特徴として、成長期に眼球も大きくなり、形が変わるため、眼軸が長くなりやすく、急激に近視が進行することがあります。この成長による眼球の形の変化をコントロールすることで、近視の進行を抑えることができるのではないか、というのが小児の近視進行抑制治療の考え方になります。 また、最近になり、近視を進行させる原因の一つとして、網膜の後ろに焦点を結ぶ「遠視性デフォーカス」が関わっていることがわかってきました。「遠視性デフォーカス」を補填するために眼球が後方に進展(大きくなって)、それによって近視が進行すると考えられています。 【簡単におうちでできる予防法】 ・近くのものを見るときは、姿勢よく、30cm以上離れて見るように気をつけましょう。 ・近くのものを見るときは、30分に一回は 30秒以上遠くのものを見て、きちんと目を休めるよう気を付けましょう。
1 ) リジュセア®ミニ点眼液 0.025% リジュセア®ミニ点眼液は、参天製薬が開発した低濃度アトロピン(0.025%)を有効成分とする点眼薬で、日本で初めて「小児の近視進行抑制」を効能・効果として承認された医薬品です。防腐剤を含まない使い切りタイプで衛生的です。 臨床試験では、近視の進行を約39%、眼軸の伸びを約32%抑制する効果が確認されています。 用法・容量 ・1日1回、1回1滴を就眠前に点眼。 ・さし忘れた場合は翌日の就眠前から再開する。 治療の対象となる方 ・学童(〜15歳くらいまで) ・軽度〜中等度程度の近視の方 重篤な副作用の報告はありませんが、羞明(眩しく感じる)や霧視(かすみ)が起こることがあります。また、点眼中止後にリバウンドを起こすことがあるので、点眼中止の際には1日おきに点眼をしばらく継続するなど、徐々に点眼を減量するよう推奨されています。 費用:1箱 4.500円 ( 30本入り) 別途検査料がかかります。 点眼薬の在庫がなく、当日にお渡しできない場合がございます。注文ののち、到着後に取りに来ていただくか、予め電話で注文していただきます。どうぞご了承ください。 2 ) 低濃度アトロピン( 0.02% )点眼 リジュセアミニの代用治療として、通常の1%アトロピン点眼を自家調剤して0.02%アトロピン点眼として処方しております。( リジュセアミニは 0.025% ) 用法・容量 ・1日1回、1回1滴を就眠前に点眼。 ・自家調整のため、安定性保持のため冷蔵庫での保存をおすすめしております。 費用 約3ヶ月分 検査・診察および0.02%アトロピン点眼 3本処方をセットで 8.000円 眼鏡処方の場合は、検査および発行手数料として2.000円
3 ) 多焦点ソフトコンタクトレンズ
- マイサイト ワンデー Cooper Vision Japan
4 ) 近視進行抑制眼鏡 https://www.vc.hoya.co.jp/miyosmart/ HOYA社製のMIYOSMART®️はレンズ中央部に明視領域、周辺部に+3.5Dの微小レンズがハニカム状に配置されています。(DIMSレンズ)この構造により、近視性デフォーカスを生じさせます。 ・2年間の平均近視抑制率は等価球面度数で52% ・眼軸長伸長を62%抑制すると言われています。 適応:5歳以上を推奨 リバウンド(中止後の急速な近視の進行)は生じないと報告されております。 費用は、レンズ代両眼で70.000円程度。 眼鏡処方箋を発行しますので、取り扱い店舗で眼鏡を作成していただきます。 低濃度アトロピン点眼との併用療法は可能で、抑制効果が高まる可能性があります。
5 ) オルソケラトロジー :OK 夜間オルソレンズを装用することにより角膜をフラットに矯正し、日中裸眼で過ごすことができます。当初は矯正目的でオルソケラトロジーをおこなっておりましたが、近視の進行が少ないことがその後わかってきました。 近視進行の指標の一つである眼球の伸びへの抑制効果がわかっております。 OKレンズの装用により角膜の形が変化し、周辺網膜の遠視性デフォーカスが軽減されるため、眼球の過進展が抑制されることにより近視進行が抑制されるものと考えらています。 当院では、国産のシード社製ブレスオーコレクトと米国社製マイエメラルドを取り扱っております。
※詳しくはオルソケラトロジーのページをご参照ください
取扱いのない治療法 レッドライト療法 https://eyerisinginternational.com 長波長の650nmの赤色光が過剰な眼軸長延長を抑制する効果があることが偶然発見されました。しかも近視進行抑制効果はかなり強いことが言われております。 アイライジング近視治療機器が市販されています。 1日2回、1回3分、週5回 この機械を使って赤色光を覗き込むだけで、約90%の近視進行抑制効果があったとの報告もあります。 ちなみに低濃度アトロピン点眼との併用はできません。